税理士が独立開業しない訳

世の中には様々な職業がありますが、その中でも誰もが羨むような職業は主に先生と呼ばれる職種です。

これには医者であったり弁護士であったりしますが、要するに独立開業しているという共通点があります。この共通点に関しては、同じ法律関係の仕事でも先生と呼ばれることの少ない税理士にも同じことが言えます。しかし、税理士業界ではいま新規に独立開業をする若手が少なくなってきていますが、なぜこのような現象が起こるのでしょうか。根本的に税理士になる若者が減っているのかと言えばそうでもありません。

 

少子化の影響で減少傾向にはあるかもしれませんが、著しく減少してはいないでしょう。それよりも根本的な原因は業界の勢力図にあるようです。例えば弁護士の新規開業では営業努力さえすれば顧客の獲得は見込めますし、他事務所との違いを強みに同じ顧客に対してアプローチをかけることも可能です。しかし税理士業界ではベテランの人達が既に一定の顧客を取り囲んでいて、そこから顧客を奪い取るのは経験の浅い新米には非常に困難なことです。

 

それよりも、一定の収益がある事務所に所属して経験を積むのと同時にネットワークを広げていく方が独立開業の近道と考える人がほとんどです。また、現在業界では事務所の後継ぎがいないということも問題になっているようです。高齢になった所長に代わり事務所を運営していく税理士を募集することもあり、独自で開業するよりも既に顧客が付いているため運営は楽にできます。こうした背景もあり、新規に独立開業する人が少なくなってきています。